一般消費者のメリット



一般消費者のメリット

世界経済の牽引車は新興国から日米欧の先進国へ

ニューヨークダウは連日、史上最高値を更新ニューヨークダウは連日、史上最高値を更新

昨年の11月中旬から4月末までで日経平均株価は60%以上の上昇を見せています。
また、ニューヨークダウは連日、史上最高値を更新しています。
この背景には日米欧の超金融緩和があることは間違いありませんが、それだけでは説明が付かないほど日米の株式市場は堅調な動きを見せています。特に、史上最高値を更新するニューヨーク市場は、日経平均株価に例えると4万円から4万5千円に上昇していることにもなります。

NY市場の上昇の背景にシェールガス革命もあるNY市場の上昇の背景にシェールガス革命もある

そこで、1つの有力な仮説として言われていることは、ニューヨーク市場の上昇の背景に金融緩和だけではなくてシェールガス革命があるという訳です。確かにシェールガス革命によってアメリカにエネルギー革命が起き、アメリカがエネルギー大国になることでアメリカの製造業が復活しつつあることは間違いありません。
株価は将来の現在価値で常に未来を予見すると言いますが、もしも現在のニューヨーク市場の上昇がアメリカ経済の本格的な復活を予見しているとすれば、その恩恵は日本にも及ぶことになります。

シェールガス革命のメリットは、日米欧の景気の本格的な回復シェールガス革命のメリットは、日米欧の景気の本格的な回復

つまり、シェールガス革命の最も大きな一般消費者へのメリットは、日米欧の景気の本格的な回復なのです。本格的な景気回復によって所得は増加し雇用も増えるからです。

エネルギー価格や小麦価格が下落する

ガソリン代が現在の半分になれば、その恩恵は計り知れないガソリン代が現在の半分になれば、その恩恵は計り知れない

もう1つのシェールガス革命の一般消費者へのメリットは非常にダイレクトです。
つまり、シェールガス革命によって将来的に原油価格や天然ガス価格が下落を続けると、日米欧の消費者が喜ぶことは間違いありません。ガソリン代や電気代やガス代が安くなることが容易に想像できるからです。例えば、ガソリン代が現在の半分に成るとすれば、その恩恵は計り知れません。物流や陸運・空運・旅行にまで恩恵が及びます。
しかも、オイルショックの様な理不尽な原油価格の上昇や、ロシアの様なマーケット価格を無視した強気の天然ガス価格の設定はできなくなります。
そして、将来的に原油価格や天然ガス価格が下落すると、食料品価格に連想ゲームの様なことが起きる可能性があるのです。
解かり易く箇条書きで並べてみますと、

@ シェールガス革命で原油価格や天然ガス価格が下落する
A バイオエタノールが割高になる
B バイオエタノールの生産が減少する
C トウモロコシ価格が下落する
D トウモロコシから小麦や大豆に転作する農家が増える
E 小麦や大豆の生産量が増加し価格が下落する
F 飼料価格が下がる
G パンや麺類・食肉などの食料品の価格が軒並み下がる

ということが予測される訳です。
しかも、シェールガス革命によって、この様な良い連鎖が起る可能性は非常に高いと言えます。
つまり、シェールガス革命が日米欧の先進国や世界経済に与える恩恵は計り知れません。
只、この様な良い連鎖は、非常に長い時間を掛けて起ることが予想されます。
そして、この様な良い連鎖を早く起こすのか否かは、政治に委ねられていることは間違いありません。各国の政策によってシェールガス革命の進み具合が変わるからです。

米のオバマ政権はシェールガス革命を推進することを明らかに米のオバマ政権はシェールガス革命を推進することを明らかに

現在、アメリカのオバマ政権はシェールガス革命を推進することを明らかにしていますが、次の政権やその次の政権にその成否は委ねられているのです。